私の気持ちを察したのか、優しく話しかけてきた


「ありがとうな…俺の手で楓の手が冷たくなるから」


「いいのに…」


お互いがお互いを思い合った行動だった


「行くか…」


「もういいの?」


「暖まったから」


彼は少しずつアクセルを踏んだ