「喜美子愛loveだぜ!!」



あれから数日が経った。あたしが教室に入るなり聞こえてきたのは、そんな言葉で、眉間に皺を寄せながら言う言葉じゃないなだろうと思うが、喜美子自身は良いのか鼻から鼻血をポタポタ流しているのが見える。



「愛美!!」



あたしの席の隣に腰を下ろし顔を覗き込んで来たのは、海華。普通に海を見てうみかなんて、呟けば何!?と必ず返事をしてくる海華。



多分あたしよりもバカかもしれない。可愛いくせに…