かずちゃんはずっと
困った顔をしていた。



「気にしなくていいから。」


「・・・?」


「バ、バイバーイ」



無理矢理帰らせようと
必死だ。





周りはあたしたちの関係に
あんまり文句は言わない。



皆が兄妹扱いだと思ってるから。



でも、
一部やかずちゃんの彼女には
しょっちゅう睨まれるけど、
慣れた。



まあ、
強くなりたいと思って
柔道とかしてたし。


でも、
それは去年までの話。





後ろで亜貴と鈴子が
何か言いたそうにしてたけど、
亜貴には足を踏みつけて、
鈴子には肘でみぞおちを
食らわせていた。


これも鍛えた証。



「あ、相変わらず乱暴女だ・・・」


「・・・そうだ、そうだ。」



2人は訴えてるけど、
もちろん無視!!



そして、チャイムが鳴る。



「ほら、授業だよ!!」



二人の背中を押す。


そしてつまらない授業が
今日も始まった。