「茅乃、俺の話も聞けよ!!」 私が屋上のドアノブに手をかけたとき、麗に腕を引っ張られた。 話って何? 言い訳をするの? 『いゃ…離して!!』 「…無理」 私は腕を振り回して麗の手を振り払おうとしたけれど、 男女の力に差がありすぎて… びくともしない。 これほどまでに男の人の力が強いなんて知らなかった。