私が動けないで突っ立ていると、 亜伊が私を引っ張って中庭から遠ざけてくれた。 亜伊が連れて来てくれた場所は屋上だった。 「茅乃、思う存分泣きな?」 私はその言葉を聞いた途端、 何かの糸が切れたみたいに泣き崩れた。