「直哉は大学行って、何になるの?」


「ん?そこまでは俺も決めてねえんだよな…」


私達は図書館で進路の話をしながら宿題をしていた


「大学…か…」


「何?」


「離れちゃうね…」


「ああ…お前が俺の行く大学に来ねえ限り…仕方ねえよな…」


「だよね…寂しいな…」


「遠恋だな…」


「うん…」


この時の私は遠恋がとても辛いって知らなかった


「俺と離れて大丈夫か?」


「大丈夫だよ〜」


「何ヵ月に一回とかしか会えねえんだぞ?」


「わかってるよ」


「会いたくても、すぐには会えねえんだぞ?」


「絶対、毎日、何度もメールしようね!」


今でこそ、簡単に出来るメールや電話


私は気楽に考えていた


それで私と直哉の運命が変わるなんて、私は全く想像していなかった