何度かキスをして唇が離れた


「もっと…」


私は直哉に催促をしていた


この時は何故か大胆な気持ちになっていた


「また後でな…」


直哉は私の肩を抱き寄せ、私の頭を自分の肩に置いた


この態勢のまま、しばらく川の流れを見ていた


「そろそろ行くか?」


「どこに?」


「俺んち!」


「え?親は?」


「今日は夕方から出掛けるって言ってたから」


「そうなんだ!行く!」


私は何を期待していたのか心が弾んでいた