キスに恋して…1

いつもの公園で、良平と並んで座ったことを思い出していた


小さなため息が出た


「どうした?」


「あ…疲れた…」


咄嗟に誤魔化した


私は悪い女だ…


「俺、大切にするから…」


『大切にする』


どこかで聞いたフレーズ


気になりながら私は頷いた


直哉からの柔らかいキス


「ん…」


そう…


このキスを待っていたんだ


柔らかい優しい気持ちの詰まったキス


真っ昼間、外でキスしてるなんて、今までの私からは想像出来ない


恋って凄い


直哉がいれば、私はそれだけでいい


そう思うようになっていた