私達を引き裂くようにチャイムが鳴り響いた


いつもより音がうるさく聞こえた


「じゃ、また来る」


直哉は私の髪を軽く触り、自分の教室へ帰って行った


1人残された私は我に返り恥ずかしかった


「バカじゃねえの?」


良平が呟いた


私はその言葉にムカついた


でも、聞こえてないフリをした


直哉が教室に来てくれた嬉しさの方が大きかった


私と直哉は学校内の公認カップルになり、その噂は、あっという間に広がった


直哉の昔の噂も気が付けば無くなっていた


私達は楽しい学校生活を過ごしていた


そして、いよいよ待ちに待ったお花見の日の日曜日がやってきた