キスに恋して…1

直哉は不思議そうな感じで首を傾げた


「何やってんだ?」


「あ…いや…別に…」


直哉は小声で言った


「キスなんて考えた?」


キス…


この言葉に私の心臓は過剰反応を起こし、ドキドキし始めた


私は急いで首を左右に振った


「良平にクギ刺しといただけだから」


「そう…でも、心配ないよ」


私は携帯を取り出して、メモリーから良平を探して表示した


機能を押して削除のボタンに親指を置く


「直哉、見て…」


削除…実行…


『削除完了しました』