お母さんはうろたえる私を見て笑った


「フフ、さすが誠ね〜楓に言うとうるさいから、黙っててって言われてたの」


「もう〜お兄ちゃんったら!お母さんは教えてくれるよね?」


「教えてあげたいけど、お母さんも詳しくは知らないのよ。ごめんね」


「チェッ」


私はわざと大きな舌打ちをして、諦めてパンをパクついた


「彼女と旅行かしら…」


お母さんが呟いた


なぬ?


お母さん!私の耳にはちゃんと届いたよ!


やっぱりお兄ちゃん、彼女と旅行なんだね?


まさかと思ってたのに!


メールして問い詰めてやる