キスに恋して…1

「夢中か…良いこと教えてあげようか?」


葵は子供のような笑顔をしていた


「良いこと?」


「藤村くん、転校して来る前の学校で、アイドル並みの人気だったみたいだよ!うちに来た時もそうだったけど、いつからか遊び人の噂が流れちゃって…最近は誰とも遊んでなかったみたい。そんなアイドル並みにモテる彼氏とかいいな〜」


「ありがと!」


直哉が誉められて嬉しかった


「そろそろ帰るね。明日学校、来るんでしょ?」


「うん!行くよ!」


私は玄関先まで葵を送った


「バイバイ」


葵が手を振った


「また明日ね!」


私も手を振り返した