キスに恋して…1

「あの日は楓に振られたから1人で裏から帰ったぞ」


「え?」


頭の中が真っ白…


「それに、3年になって、楓が転校して来て、女遊びはしていない!」


「そうなんだ…」


私、良平からトコトン騙されてるんだね


呆れて涙も出なかった


「俺さ、楓見た時、コイツと付き合えるなら、一切他の女と遊ばないって決めてたしな〜」


「本当に?」


「だからマジって言ったろ」


「うん」


直哉は女の扱いが上手いね


私、もう直哉しか頭に入ってこないよ


良平なんて…


私を騙してばっかり


もう…どうでもいい


良平のことを考えると、気持ちがドス黒くなっていく