カチャ


「お待たせしました」


「いいえ(笑)」


カフェを思わせるような仕草で紅茶を注ぐ直哉


「惚れた?」


「うん…惚れた…」


「え?」


驚いた顔で私を見る


「ん?」


私はすまして紅茶を飲んだ


「楓?マジ?惚れたって…」


直哉は私の座っているソファーの隣に腰かけた


「うんマジだよ!」


私は直哉に見せたことのない、最高の笑顔で答えた


それなのに、直哉の表情は暗い…