朝、玄関を出ても良平はいなかった


ちょっとガッカリしながら通学路を歩く


公園の前に直哉がいた


どうしているの?


「楓!今日は良平は?」


「ううん。知らない」


「じゃ、一緒に行こう」


「嫌だ!私1人で行く」


私はスタスタと歩いて行った


「待てよ!楓〜」


「もう、変な噂はイヤなの」


もう…うんざり


「だから、ちゃんと付き合おうってば!」


私の頭の中に直哉と付き合う図が出てきた


どうせ良平は私のことなんて、少しも考えてくれない


じゃあ、こんなに言い寄って来る直哉と付き合ってみようか…


そんなことを考えながら、また直哉と二人で登校した