キスに恋して…1

「それでも、良平の口から聞きたい」


「好きにしろ」


「直哉…ありがとう」


「俺、やっぱり良平には勝てねえな」


「ごめんね」


直哉は私の肩を持ち、後ろを向かせた


「良平んとこ…行ってこい」

背中を押され、私は学校へ引き返した


心の中に、直哉の優しさが入り込んでいた


直哉も本当は優しいんだよね