校門に着くと葵はいない


真治と帰ったんだ…


そう思いながら辺りを見渡すと、校門の隅に立つ直哉が目に入った


「楓、メモ読んだ?」


「読んだ」


「秘密…知りたい?」


「うん…」


すると直哉は笑い出した


「そんなに良平が好きなワケ?」


そう言って、私の腕を強く掴んだ


凄い力


私は初めて直哉のことが怖いと思った