キスに恋して…1

「誰から?」


そう言いながら、メモを見てみた


私が顔を上げた時には、その子はもういなかった


私は椅子に座って、もう一度、メモを読んだ



『森下楓さんへ

今日はどうして良平といたの?

朝、待ってたのに…


良平と付き合うって本当?

良平の『秘密』

知りたくない?

教えてあげるよ

今日、校門で待ってるから


       藤村直哉』