キスに恋して…1

良平は小さな声で言った


「どうせタバコ吸うし、お前と帰る方が楽しいしな」


「どうも…」


え?私と…楽しい?


私、そう聞こえたよ?


私は少し舞い上がり、葵が言っていたことを、良平に話すのをスッカリ忘れてしまっていた


普通に授業を受け、また楽しい放課後がやってきた


「森下さん!」


同じクラスの子が呼んだ


「はい」


何だろう?


「あの…コレ…預かったんだけど」


そう言って、その子はノートを破って折られているメモを差し出した