キスに恋して…1

「楓〜おはよう」


葵がやってきた


「おはよう」


葵は良平に聞こえないように私の耳元で囁いた


「今朝、良平と登校してたの見たよ。手、繋いで凄くお似合いだったよ」


「ちょっ…何言ってんの!」


私は恥ずかしかった


「付き合い始めたの?」


付き合い?違う…


何も言われてない


「ううん…」


「え?付き合ってないの?」


チャイムが鳴り、不思議そうな顔をして、葵は席に戻っていった


私は良平と付き合ってない


良平はどういうつもりなんだろう


休み時間、葵からある話を聞くことになる