「変な想像?楓お嬢様はいやらしい…」


良平は耳元で囁いた


「バカ!そんなんじゃない」


私は良平の腕を叩いた


「お前、藤村と公園入ったろ?何してた?」


「私はすぐ出たよ!知ってるじゃん」


「ああ〜泣いた顔してたからさ」


良平は何でもお見通しだね


「1日、辛かったって話したからかな?私、学校で1人だったから」


「お前、すぐにまた戻って来ただろ?何で?」


「あれは…」


「俺が気になったから?」


「違うよ…そんなんじゃない」


「あれから、あの女の子は藤村を見つけて、公園の裏から出て行ったよ」


「そうなんだ」