もう家に着いちゃうよ


結局、二人共、自分の気持ちを言えなかった


「じゃ、明日、俺、迎えに来るから一緒に行くか?」


「え?」


「時間は?」


「えっと…7時20分に出る」


「よし!7時20分に家の前」


良平は手を上げて帰っていった


「あ…ちょっと…」


私はドキドキしていた


直哉は頭の中からいなくなっていた


もちろんあの女の子のこともすっかり忘れていた


明日の朝が待ち遠しい


浮かれ気分で家に帰った