キスに恋して…1

教室の皆が私と良平を見ているのがわかる


良平は倒れた椅子を戻して座り、私に声をかけた


わざと皆に聞こえるように


「日曜は悪かったな〜お前に教科書貸した時、俺、ノート取らなかったから、お前にノート借りて…」


私は不思議に思って良平を見た


「ほら」


良平は立って自分のノートを私の机の上に置いた


その時…


良平は皆に聞こえないように、私の耳元でこう言った


「話合わせとけ」