「え、HIVってあの…」
「そう。先天性のね」
それで父や母はあんなに反対していたのか…。
「わたしたちバカよね、きちんと治療してればまだまだ生きてられたのに。こっちに来てからしばらくはよかったんだけど、結局お金もなくて病院にもちゃんといかなくてさ、それで、二年目についに手遅れになって、そのまま」
なんと言葉をかけていいかわからなかった。
「友裕さんが死んだとき、わたしも一緒に死んじゃおうと思った。このまま生きてたって、意味なんてないって思って。でもね、そんな折り、わたしのお腹の中に子供がいるってことがわかったの。もしもこの子やわたしが二次感染してたら、今度こそ死のうって思って、覚悟を決めて産んだわ、わたし」
「じゃあ…」
「そう!わたしも、その子も感染してなかったの。わたし、すごく嬉しかった。この子を立派に育てようって誓ったの。こっちの人たちってみんないい人たちでね、なんの繋がりもないわたしなんかにも、すごく優しくしてくれるの。そして、いろんな人たちに支えられて、わたしは今ここにいるの」
せつなかったのと、少しほっとしたのと…、気持ちとしては複雑だった。
それでも話を聞けて心からよかったと、そう思えた。
「そう。先天性のね」
それで父や母はあんなに反対していたのか…。
「わたしたちバカよね、きちんと治療してればまだまだ生きてられたのに。こっちに来てからしばらくはよかったんだけど、結局お金もなくて病院にもちゃんといかなくてさ、それで、二年目についに手遅れになって、そのまま」
なんと言葉をかけていいかわからなかった。
「友裕さんが死んだとき、わたしも一緒に死んじゃおうと思った。このまま生きてたって、意味なんてないって思って。でもね、そんな折り、わたしのお腹の中に子供がいるってことがわかったの。もしもこの子やわたしが二次感染してたら、今度こそ死のうって思って、覚悟を決めて産んだわ、わたし」
「じゃあ…」
「そう!わたしも、その子も感染してなかったの。わたし、すごく嬉しかった。この子を立派に育てようって誓ったの。こっちの人たちってみんないい人たちでね、なんの繋がりもないわたしなんかにも、すごく優しくしてくれるの。そして、いろんな人たちに支えられて、わたしは今ここにいるの」
せつなかったのと、少しほっとしたのと…、気持ちとしては複雑だった。
それでも話を聞けて心からよかったと、そう思えた。
