姉さんが柴田さんを父と母に紹介した客間。
そこに今、わたしと先生が並んで座っている。そして、テーブルを挟みその向かいには父と母がいる。
姉さんは波照間島にいる。
あの日、公園で話をし、さらに先生はそのことを教えてくれた。
波照間島…。日本の、もっとも南の場所。
「それは、確かなの?」
「うん、ふたりがいなくなって、それから俺のもとに一度だけハガキが届いたんだ。住むところが決まったって。まぁ未だにそこに住んでいるんならの話だけど」
「じゃあ、いちおう住所はわかるってこと?」
「まぁね」
姉さんが、姉さんが柴田さんと一緒に新しい生活を夢見て行った場所。
「行ってみたい…」
「…うん」
「行って、できれば、ううん、どうしても、姉さんたちに会いたい」
そこに今、わたしと先生が並んで座っている。そして、テーブルを挟みその向かいには父と母がいる。
姉さんは波照間島にいる。
あの日、公園で話をし、さらに先生はそのことを教えてくれた。
波照間島…。日本の、もっとも南の場所。
「それは、確かなの?」
「うん、ふたりがいなくなって、それから俺のもとに一度だけハガキが届いたんだ。住むところが決まったって。まぁ未だにそこに住んでいるんならの話だけど」
「じゃあ、いちおう住所はわかるってこと?」
「まぁね」
姉さんが、姉さんが柴田さんと一緒に新しい生活を夢見て行った場所。
「行ってみたい…」
「…うん」
「行って、できれば、ううん、どうしても、姉さんたちに会いたい」
