「それはないと思うぞ?いくらなんでも…」
自信なさそうにこたえる藤吉郎に、幸村が詰め寄る。
「おい、地下牢は見てきたのか!?」
聞かれて藤吉郎はぎゅっと目をつむり、首をゆっくりと横にふった。
「ちっ!」
部屋を出て行こうとする政宗を、慶次が慌てて止める。
「待て!」
慶次に腕を掴まれ、ぎっと政宗はにらみつけた。
「離せ!急がねぇと玲子が!」
焦る政宗の頬を、慶次はパシッと軽く叩いた。
「おい!」
幸村が2人の傍に駆け寄る。怒り出すかと思われた政宗は、以外にも落ち着きを取り戻していた。
「…わりぃ」
政宗はそうつぶやくと、ギュッとこぶしを握りしめ、うなだれた。慶次は小さくため息をついた。
「藤吉郎、地下牢へはいけそうか?」
慶次がきくと、藤吉郎は首を縦にふった。
「いけそうかどうか、ということではない。わしが玲子を1人で行かせたのだ。必ず地下牢を探ってみせる」
そういうと、藤吉郎はばん!と襖をあけ、廊下を走って行った。
「玲子…」
幸村は両手をぎゅっと握りしめると、神に祈った。
玲子がどうか…
無事でありますように…
自信なさそうにこたえる藤吉郎に、幸村が詰め寄る。
「おい、地下牢は見てきたのか!?」
聞かれて藤吉郎はぎゅっと目をつむり、首をゆっくりと横にふった。
「ちっ!」
部屋を出て行こうとする政宗を、慶次が慌てて止める。
「待て!」
慶次に腕を掴まれ、ぎっと政宗はにらみつけた。
「離せ!急がねぇと玲子が!」
焦る政宗の頬を、慶次はパシッと軽く叩いた。
「おい!」
幸村が2人の傍に駆け寄る。怒り出すかと思われた政宗は、以外にも落ち着きを取り戻していた。
「…わりぃ」
政宗はそうつぶやくと、ギュッとこぶしを握りしめ、うなだれた。慶次は小さくため息をついた。
「藤吉郎、地下牢へはいけそうか?」
慶次がきくと、藤吉郎は首を縦にふった。
「いけそうかどうか、ということではない。わしが玲子を1人で行かせたのだ。必ず地下牢を探ってみせる」
そういうと、藤吉郎はばん!と襖をあけ、廊下を走って行った。
「玲子…」
幸村は両手をぎゅっと握りしめると、神に祈った。
玲子がどうか…
無事でありますように…