がさがさっと音がした。音のした方を見ると、見覚えのある大柄な男の姿があった。
「慶次!どうしてここに?」
玲子が言うと、政宗はむっとした表情で、玲子の腕を引っ張り、体を自分の方へと引き寄せた。
「おう、近くを通りかかったもんでな…お楽しみのところ、邪魔するつもりはなかったんだがね」
にっと笑う慶次に、玲子はあわてて否定した。
「ち、違っ!」
慶次はわかってる、と言って、笑った。そして、政宗の方をチラッとみた。
「で、そっちは…隻眼ってことは、奥州の独眼竜・伊達政宗かい?」
政宗は何も答えなかった。なんともいえない雰囲気に絶えられなくなった玲子が、口を出した。
「ああ、そうそう!えっとね?こっちは慶次の言ってる、奥州の伊達政宗」
軽く政宗を紹介する。
「政宗、こっちは、友人の慶次」
「よろしくな」
政宗に慶次を紹介すると、慶次は二カッと笑った。政宗はふいっと目をそらした。
「ところで玲子。お前さん、どうしてこんなところにいるんだ?」
聞かれて、玲子は言いにくそうに答えた。
「田中…学くん。彼に会いに」
すると、慶次の顔が険しくなった。
「今から、か?」
言われて、玲子はこくんと頷いた。
「…やめたほうがいい」
「どうして?」
慶次に言われて、玲子は眉を顰めた。
「今、尾張は少しおかしいんだ」
慶次の言葉に、玲子と政宗は顔を見合わせた。
「慶次!どうしてここに?」
玲子が言うと、政宗はむっとした表情で、玲子の腕を引っ張り、体を自分の方へと引き寄せた。
「おう、近くを通りかかったもんでな…お楽しみのところ、邪魔するつもりはなかったんだがね」
にっと笑う慶次に、玲子はあわてて否定した。
「ち、違っ!」
慶次はわかってる、と言って、笑った。そして、政宗の方をチラッとみた。
「で、そっちは…隻眼ってことは、奥州の独眼竜・伊達政宗かい?」
政宗は何も答えなかった。なんともいえない雰囲気に絶えられなくなった玲子が、口を出した。
「ああ、そうそう!えっとね?こっちは慶次の言ってる、奥州の伊達政宗」
軽く政宗を紹介する。
「政宗、こっちは、友人の慶次」
「よろしくな」
政宗に慶次を紹介すると、慶次は二カッと笑った。政宗はふいっと目をそらした。
「ところで玲子。お前さん、どうしてこんなところにいるんだ?」
聞かれて、玲子は言いにくそうに答えた。
「田中…学くん。彼に会いに」
すると、慶次の顔が険しくなった。
「今から、か?」
言われて、玲子はこくんと頷いた。
「…やめたほうがいい」
「どうして?」
慶次に言われて、玲子は眉を顰めた。
「今、尾張は少しおかしいんだ」
慶次の言葉に、玲子と政宗は顔を見合わせた。


