一美は半分呆れたような顔をし、私の背中をトンッと押し出した。

 案の定、前によろめいてしまった。


 「こ、こんにちは……」

 「ユ…ユズちゃん!? どうして此処に?」

 「えっと、来年は受験で忙しくるんで……一美と……」


 振り返ったら一美は、もういない。

 もう、どうしたらいいのよ?