「一美~、どうしよう」 「ほら、行くよ」 この間の事もあるから気まずいんだけどなぁ。 私は、一美の背中に隠れるように立つ。 「こんにちは、夏木先輩デートですかぁ?」 「あ、いや俺は……えっとキミは……」 「二年の奥村 一美(オクムラ カズミ)です」 一美は振り返り 「ほら、隠れんぼに来たんじゃないのよ?」 ……はい ヒョコっと顔だけが見えるように一美の後ろから覗かせた。 ・