昼休み終わりのチャイムが鳴っているのに、俺の身体は、中庭から動けない。 まるで、足を石で固められたかのように。 取り敢えずお礼を言う事は出来たけど……。 彼女は、再び俺の前から足早に消えた。 俺……嫌われちゃった……のかなぁ? この間は、好きって言われていなくなり、 今日忘れてくださいと言って……。 益々女という生き物が解らなくなった。 午後の授業、サボるわけにもいかないしな。 仕方なく遅刻して教室に入った。