「学校帰りに寄り道とは良い度胸だな」 「えっ!?」 先生に見付かった!? 恐る~々振り返る。 「よぉ♪」 「な、なんだ……ケンくんかぁ」 もう、先生かと思ってビックリしたじゃない 「ひでぇな、俺の声まで忘れちまったってか?」 「ごめん」 「柚朱だから許す♪」 彼は、ニカッと笑った。 つられて、私も微笑み返す。 彼のこの笑みをみると元気が出る。 ゆっくりとホームに電車が入ってきた。 ・