花壇に植えられた紫陽花も澄んだブルーに色染まった6月もそろそろ終わりの頃 中間テストもあとは、結果を待つばかり。 - 昼休み いつものように、沙良と二人、のんびりと過ごしている。 ―― ガラッ 「筒井、ちょっといいか」 「……はい」 先生は小さく手招きをする。 何だろう? 沙良は、窓際から小さく手を振ってくれた。 ・