初めは俯きながら連れられて、さっきは景色も見ずに突っ走った廊下を 今、惺さんと手を繋いでゆっくりと戻り、一つの扉を開ける。 教室の中で一際輝いている一人の女性のところまで歩みよる。 「五十嵐さん……ですよね?」 「あ、さっきの……」 貴女に嫉妬して、勝手に怒ったりして、ごめんなさい。 そんな想いを込め、笑顔を作る。 「筒井 柚朱です。誕生日おめでとうございます」 「あ、ありがとう」 目を細めて笑う彼女が凄くキレイで。 純粋な笑顔 少しでも二人を疑ったりした事が……凄く恥ずかしい。 ・