「柚朱ちゃん!!」 講堂の前でやっと追い付いた。 彼女は振り返り悲し気な笑顔を俺に向ける。 「綺麗な方ですね」 「あ、彼女は……五十嵐さんは、同じサークルの……二つ歳上の先輩…唯それだけだよ」 「私は、唯の後輩ですからね」 やっぱり、勘違いしているよ 「違うよ」 何を言っても言い訳にしか…ならないよな…。 けど、これだけは分かってもらいたい。 ・