ハートマークの一美をこのお兄さんに託して帰ろうとしたら、一美に腕を掴まれ わけの分からないまま、この稔さんという人に付いて行く事に。 「今日は学祭も何もないけど、どうして来たの?」 「えっと……」 「夏木さんって人探しに来たんです」 「もしかして……夏木…惺?」 彼の名前を口にしたこのお兄さんの顔が一瞬曇ったよね? 「知ってるんですか~?」 興味津々な一美は、一言一句聞き逃さないようにしっかり耳をダンボにしている。 ・