「いつまで引っ付いてるんっすか?」


 突然現れた姿に俺達は顔を赤らめながら、少しずつ離れる。


 「ケン……」

 「ケンくん」


 あれから、気まずいままだったから、今彼が目の前にいるのがすごく不思議な感じだ。


 「一応……最後だし。ちゃんと挨拶はしとかねぇと……な」


 両手をポッケに突っ込み仏頂面なケン。