家に着いて一美に相談しようと携帯を手に取る。

 開いては閉じ、開いては閉じるの繰り返し。


 「寝よっ」


 試験勉強も手につかず、夕飯まで寝ていた。

 ご飯も何処を通ったのか分からないまま、部屋に戻った。


 それから毎日顔を合わせるけど、何事もなかった素振りの金井くん。

 考えすぎかな?

 そうだよね、勉強教えてくれたお礼って言ってたものね。

 自分自身に言い聞かせる。