朝食で向かい合う2人。

・・・。

なんだか、妙に緊張する。

しかも、わたしだけ気にしてるし・・・。
なに、この雰囲気・・・。

『あ、あのさ。具合はどう?』

潤也が眠そうな顔を向ける。

「熱は、大分良くなったみたいだけど。まだ、頭痛いかも。これって、二日酔いだよね。」

サラダを頬張っている。食欲はありそうだ。
なんとなく、ホッとした。

むしろ。

私の方が、食欲がないですよ・・・。
2回もキスされるわ。
抱き付かれるわ。
終いには、一緒のベットで寝るわで・・・。

なんだか、体がだるいし。
頭痛いしさ・・・。

でも、なんだか気になるから聞いてみたい事がありまして・・・。

『それじゃぁ、良かった。でさ。あの・・・。昨日の事覚えてる?』

聞いちゃったよ。思い切って・・・。

でも・・・。
頭をひねって考えてる様子・・・。
もしかして・・・・。

「何にも・・・。覚えてない・・・。何かした?」


やっぱり・・・。

ですよね。

そんなはずないもんね。
私のこと、気になんかならないですよね。
分かってますって。
そんなこと。
自分に言い聞かせたり。

だって。
年下だよ。
また騙される気?
って、もう一人の私が慰めてくれているし。
・・・・・。

なんだか、うれしくないよ。
ちょっぴり、残念な気分なのは、なぜかしら?
胃の辺りが、モヤモヤしてる感じ・・・。

胸焼け?
胃痛?
それとも・・・・。

そんなはずないよね・・・。