そういえば―… まだあたしが朝、先輩の事 待ち伏せしてた時に。 朝練のランニングの途中で、 たくさんの女の子達に 絡まれてたっけ…。 陽汰とは、仲良い方だし。 朝、挨拶してくれて、良い奴! …とかとは思ってたけど。 「まっさかぁ! だって、陽汰でしょー?」 未だに信じられなくて。 「いや、馬路だって!」 って騒いでる男子の声を 割って入って来た声。 「…お前らなぁ…っ!」