「だって…女の人と、居たっ。」 とめどなく溢れる涙を、 止められる訳がなくって。 「…彩花のことか」 ふ、っと笑って。 優しく抱きしめ返してくれた。 「あや…か、さん?」 誰? 首を傾げて先輩を見つめる。 「俺の兄貴の、彼女。」 …お兄さんの…彼女… 「へっ!?嘘…ごめんなさいっ!」 あたし、お兄さんの彼女に 妬いてた…ってことだよねっ!? …恥かし~…