僕らは夜風に当たりながら、家路についた。


 その途中で殿が話してくれた。


 マドンナは・・・・プロフェッショナルなスキルをお持ちだったらしい。


 詳しく書くとコンプライアンスにひっかかり、


 筆舌に尽くしがたいので割愛させていただく。


「殿、大変だったね。」


 僕は同情の目で殿にいうと、


「あれが琴ならなぁ・・・」


 と、ブツブツ言っていたのを聞いて、


 ああ、やっぱりこいつはこういう奴なんだ、と思い直した。


 でも、殿はすごいなと思った。


 僕だったら、マドンナがあんなテクニックを駆使してきたら


 降参してしまうところだっただろう。


 そんなことを思いながら、夜は更けていった。