殿と浅岡の二人掛かりでヤエちゃんをタクシーに押し込み、


 僕らはかなちゃんを見送った。


「ねぇ、次、どこいくぅ〜」


 と、みさとちゃんが言った。


 おそらくサーファーみさとちゃんは


 自分がすでに浅岡という波に乗り遅れていることはおろか、


 もうのまれてしまっていることにも気づいてないのだろう。


 今日はかなちゃんというビックウェーブに負けている。


「あ、じゃ、カラオケいく?」


 と浅岡が軽く提案し、


 僕も殿がまだ元気そうだし、


 マドンナと雑談に花を咲かせているので、


 着いて行くことにした。


 ちなみに小さい男だと思われてもいいから言うが、


 僕は殿の分も支払っている!


 ここまでの電車代もだ!