せっかく隠れた木の間。 俺は沸き上がった咳を我慢できずに吐き出してしまった。 『ゴホッ』 それからはあっという間だった。 当たり前に俺へと非難の目を向ける彼女は機転をきかせて俺を助けてくれた。 すげー行動力だ、姐さん! なんて、すっかり尊敬の眼差し。 でも実は、女の子に密着されて、俺の心臓は自己主張が激しいどころか、弾けそうに脈打っていた。