ふと、見慣れぬ二人組がジェフと同じ方向を見ているのに気付いた。 長く青い髪の男と、男に寄り添うように金髪の少女が立っている。 まるで、どこかの物語から抜け出してきたかのような不思議な格好だ。 ジェフは慌てて自分の目を擦る。 再び目を開けると、二人の姿はどこかへ消えてしまっていた。 サウザンロスへ入ろうとしている青年の後ろ姿だけだが先程と変わらず残っている。 辺りを見回しても、二人のいた痕跡はどこにもなかった。 ただの、幻だったのかもしれない。 補遣:語られざる物語 <了>