ショーがおわると、あとかたづけをします。

ピエロくんはしろい“かお”のメイクをおとし、いつもの“かお”にもどります。

ぶたいでみせていた“かお”がきえて、かなしい“かお”にもどります。

「これが、ぼくの“かお”なんだ…」

ピエロくんはかがみにむかってぽつりとつぶやき、またかなしくなりました。

しろい“かお”は、かれのかなしい“すがお”をけすためのどうぐなのでした。