【子供に読み聞かせたくない童話】かなしいピエロ

ピエロくんのめせんのさきには、しょうじょのくびがころがってました。

ピエロくんがなんども、なんども、ナイフをつきさき、さいごはくびをきりとったすがたでした。

きょうはいつものしろい“かお”じゃなく、しょうじょの“ち”をかおにぬりたくり、まっかな“かお”でぶたいにたったのでした。

ピエロくんはよこにあっただんちょうのくびをけりとばし、しょうじょのくびをだいじそうにかかえ、にっこりとわらいました。

「きょうは、ほんとうにうれしいよ。のぞんでいたものがぜんぶ、ぼくのものになったんだから」

しょうじょは、ひょうじょうをかえません。

「きみも、これをのぞんでいたんだろ? ほら、えがおのまましねたんだから…」

そしてピエロくんは、いつまでもくるったように、わらいつづけたのでした。