【子供に読み聞かせたくない童話】かなしいピエロ

「ああーっ!! もうだめだぁー!!」

いかりにまかせ、ピエロくんはメイクばこをひっくりかえしてあばれはじめました。

「あーっ! あーっ!!! あーっ!!!」

くさむらをゴロゴロとかけずりまわり、じぶんのやりきれないきもちをばくはつさせ、おおあばれしました。

「はーっ…。はーっ…。はーっ…」

ひとしきりあばれ、いきをきらしてよこになったピエロくん。

ふと、すいめんにじぶんのかおをうつすと、かおに“ち”がとびちり、はんてんじょうになっていました。

「………」

ピエロくんは、なにかおもいつきました。

「…そうだ。これだ! これなんだ!!」

ピエロくんはきゅうにたちあがり、サーカスごやへひきかえしました。

その“かお”は、きぼうにみちあふれていました。