「《位置断定》」
小さく囁いて瞼を下ろすアレン。
魔力が風となり、アレンだけでなくギルク達の衣服もパタパタとはためいた。
しばらくするとそれは収まり、眩い金色もその存在感を消す。
一瞬首筋に手を宛てた勇者を、天使は唖然として見ていた。
「もうっ、アレンったら…あたしがやったのにぃ」
そうイルが頬を膨らます中、目を開けたアレンはまた東の空を見上げる。
「…灯台もと暗し、か」
「? 灯台もっと暗いぃ??」
「違いますギルク様」
またまた?マークを飛ばすギルクに、マケドニスは優しくツッコむ。
アレンはそんな側近を呼んで確認をした。
「どれくらい空けれる?」
「…辛うじて明日一日ですね」
「……一日…」
ふむ、と考える勇者。
彼はルティが「結局どこにいたんだよ」と訊ねるまで、ずっとそうしていた。
訊かれて顔を上げたアレンは、東を指差し答えてやる。
「アルヴェイン」
「そうか。……アルヴェイン!?」
「だから灯台もと暗しって言ったんですね…」
まさかそんな自国に近い場所にいるとは思わなかった。
意外そうに驚く周り。
アレンは少し考えると、イルを振り返った。
小さく囁いて瞼を下ろすアレン。
魔力が風となり、アレンだけでなくギルク達の衣服もパタパタとはためいた。
しばらくするとそれは収まり、眩い金色もその存在感を消す。
一瞬首筋に手を宛てた勇者を、天使は唖然として見ていた。
「もうっ、アレンったら…あたしがやったのにぃ」
そうイルが頬を膨らます中、目を開けたアレンはまた東の空を見上げる。
「…灯台もと暗し、か」
「? 灯台もっと暗いぃ??」
「違いますギルク様」
またまた?マークを飛ばすギルクに、マケドニスは優しくツッコむ。
アレンはそんな側近を呼んで確認をした。
「どれくらい空けれる?」
「…辛うじて明日一日ですね」
「……一日…」
ふむ、と考える勇者。
彼はルティが「結局どこにいたんだよ」と訊ねるまで、ずっとそうしていた。
訊かれて顔を上げたアレンは、東を指差し答えてやる。
「アルヴェイン」
「そうか。……アルヴェイン!?」
「だから灯台もと暗しって言ったんですね…」
まさかそんな自国に近い場所にいるとは思わなかった。
意外そうに驚く周り。
アレンは少し考えると、イルを振り返った。


