相変わらず表情を動かさずに言うルネ。
マケドニスが困ったようにアレンを振り返る。
「どうします?まさかヘレヴィアには行けないですし…」
「……天使なら普通持ってるんだよな?」
「? だからルネさんがそう言ってるじゃないですか」
側近の問いに質問で返す勇者。
彼はしばらく俯いて目を伏せ考えてから、不思議がる皆を見上げた。
「ヴァンヌを探そう。あの人だったらその金紅石っての、持ってるかもしれない」
「!」
「た、確かに…」
各々目を見張る四人。
ルティだけは何故か嬉しそうに目を細めた。
そんな中、ルネはその名前を聞いて訝しげにアレンを見つめる。
「ヴァンヌ…?」
「ん、…知ってんのか?」
何だか意味ありげなルネの眼差しにアレンは首を傾げた。
滅多に動かない表情が変わったのを見て、ギルクもイルも驚く。
しかしルネの次の言葉の方が、もっと驚くものだった。
「……私の、お姉ちゃん」
「そっか。……え?」
思わずアレンも聞き返す。
なあに、と目で訴える天使をまじまじと見つめてしまった。
マケドニスが困ったようにアレンを振り返る。
「どうします?まさかヘレヴィアには行けないですし…」
「……天使なら普通持ってるんだよな?」
「? だからルネさんがそう言ってるじゃないですか」
側近の問いに質問で返す勇者。
彼はしばらく俯いて目を伏せ考えてから、不思議がる皆を見上げた。
「ヴァンヌを探そう。あの人だったらその金紅石っての、持ってるかもしれない」
「!」
「た、確かに…」
各々目を見張る四人。
ルティだけは何故か嬉しそうに目を細めた。
そんな中、ルネはその名前を聞いて訝しげにアレンを見つめる。
「ヴァンヌ…?」
「ん、…知ってんのか?」
何だか意味ありげなルネの眼差しにアレンは首を傾げた。
滅多に動かない表情が変わったのを見て、ギルクもイルも驚く。
しかしルネの次の言葉の方が、もっと驚くものだった。
「……私の、お姉ちゃん」
「そっか。……え?」
思わずアレンも聞き返す。
なあに、と目で訴える天使をまじまじと見つめてしまった。


