「洗脳は天使の特殊能力。魔法とかで操るより遥かに強いわ。
脳にね、直接作用するの。本人の心はあるままに、その意思を操る」
「意思を??」
「思考とも言えるかもしれない。考えることを操られるって言ったらわかる?」
「……ん、なんとなく…」
普段は物分かりが結構いいアレンだが、今回ばかりは歯切れ悪く言う。
やっぱり冷静に見えて動揺しているんだろう、とルネの言葉で理解出来たマケドニスは心配そうに眉を下げた。
元から魔法やら能力やらに疎いギルクは、いつも通り?を飛ばしているが。
「どうやったら洗脳は消せるの?」
大人しく話を聞いていたイルが、ルネを見据えて質問する。
そちらを振り向いた少女は無表情で、肩の上のリスを撫でながら教えてくれた。
「金紅石。特殊な石。天使は洗脳されないように大抵石をブローチにして身に付けてる」
「きんこうせきぃ…?」
眉間にしわを寄せる武帝。
頭がパンクしそうだ、と呟いて彼はアレンを見上げた。
勇者は考え込んで黙っている。
「金紅石はヘレヴィアでしか採れない。…地上には売ってもいない」
「……ルネのは?」
「…悪魔に捕まったときに取られちゃったわ」
脳にね、直接作用するの。本人の心はあるままに、その意思を操る」
「意思を??」
「思考とも言えるかもしれない。考えることを操られるって言ったらわかる?」
「……ん、なんとなく…」
普段は物分かりが結構いいアレンだが、今回ばかりは歯切れ悪く言う。
やっぱり冷静に見えて動揺しているんだろう、とルネの言葉で理解出来たマケドニスは心配そうに眉を下げた。
元から魔法やら能力やらに疎いギルクは、いつも通り?を飛ばしているが。
「どうやったら洗脳は消せるの?」
大人しく話を聞いていたイルが、ルネを見据えて質問する。
そちらを振り向いた少女は無表情で、肩の上のリスを撫でながら教えてくれた。
「金紅石。特殊な石。天使は洗脳されないように大抵石をブローチにして身に付けてる」
「きんこうせきぃ…?」
眉間にしわを寄せる武帝。
頭がパンクしそうだ、と呟いて彼はアレンを見上げた。
勇者は考え込んで黙っている。
「金紅石はヘレヴィアでしか採れない。…地上には売ってもいない」
「……ルネのは?」
「…悪魔に捕まったときに取られちゃったわ」


